近年ウイスキー市場は拡大しています。
自宅にいる時間が増えたこともありますが、ウイスキーの魅力が幅広い層に広がっているのだと思います。
ウイスキーは生産国や蒸留所によって個性がはっきりと分かれ、同じ場所で保管されていても樽ごとに違った個性を持っています。
知れば知るほど奥深いウイスキーですが、今回初心者向けにウイスキーの飲み方や世界5大ウイスキーの味の特徴についてご紹介します。
ぜひ自宅でもウイスキーを楽しんでください。
そして一度はバーに出向いて落ち着いた空間でウイスキーを味わってみてください。
- ウイスキー初心者の人
- お酒が好きな人
- 家飲みを楽しみたい人
ウイスキーの基本の飲み方
ウイスキーはいろいろな飲み方で楽しむことができるのが醍醐味です。
ここでは代表的な飲み方9種類をご紹介させていただきます。
水割り
氷の入ったグラスにウイスキー1:水2~2.5を加えた飲み方です。
日本で生まれた飲み方で、ふんわりとした香りと風味を味わうことができます。
そのため料理の味の邪魔をしないため、食事中にもウイスキーを楽しむことができます。
ハイボール
氷の入ったグラスにウイスキー1:ソーダ水3~4を加えた飲み方です。
氷はお好みでなくても良いですが、グラスやウイスキー、ソーダ水はしっかりと冷やすようにしましょう。
冷えたハイボールはウイスキー本来の味わいやコクが際立ちます。
混ぜすぎると炭酸ガスが抜けてしまうため、かき混ぜ過ぎには注意しましょう。
ストレート
ウイスキー本来の味や香りなどを楽しむことができます。
ウイスキーとチェイサーを交互に飲むことでひと口ごとにウイスキーの美味しさを堪能できるのでおすすめです。
また、チェイサーとは水や炭酸水、ビールなどのことです。
いろいろ試して自分好みの飲み方を探してみるのも楽しみのひとつです。
ひと工夫でさらに美味しく飲む
味や香りを変化させるのに加水(ウイスキーに水を加える)する方法があります。
ウイスキーは数滴でも味や香りが変化するので自分好みにアレンジしてみてはいかがでしょうか。
オンザロック
ウイスキーと氷で楽しむ飲み方です。
氷の溶ける速度が遅く、徐々に変化していく味や香りを楽しむことができます。
グラスを冷やしておくとさらに美味しく飲むことでできます。
ハーフロック
ウイスキー1:水1で割ったグラスに氷を入れる飲み方です。
水割りとオンザロックの中間の方法で、ウイスキーの香りと味をマイルドに味わうことができます。
しっかりと混ぜることでよりウイスキーの香りと味を引き出すことができます。
トワイスアップ
ウイスキー1:水1の割合で割った飲み方で、広がる香りを楽しむことができます。
冷水だと香りが隠れてしまうので、割る水は常温にしておきましょう。
ウイスキーフロート
氷を入れたグラスに水を7割入れてその上にウイスキーを浮かべた(フロートした)飲み方です。
ひと口ごとに味が変化するので、ゆっくりと楽しむようにしてみてください。
ミスト
たくさんの砕いた氷にウイスキーを注ぐ飲み方です。
夏場など冷えたウイスキーを飲みたい時におすすめの飲み方になります。
ホットウイスキー
耐熱グラスにウイスキーを1/3~1/4入れてウイスキーの2~3倍の量のお湯を加える飲み方です。
柑橘系(レモンなど)やシナモンスティックなど相性の良いトッピングが多いので、自分好みにひと工夫してみてはいかがでしょうか。
熱いお湯だとアルコールが気化してきつくなってしまうので、ぬるめのお湯(約80℃)がおすすめです。
ウイスキーの製法で選ぶ
ウイスキーを造る際の製法で重要なのがブレンドです。
ブレンドの工程では複数の樽で熟成させたウイスキーを組み合わせることで風味や味わいを変えることができます。
- 「グレーンウイスキー」
さまざまな穀物(トウモロコシや小麦など)を使って蒸留したウイスキー - 「モルトウイスキー」
大麦麦芽のみを原料に蒸留したウイスキー
「グレーンウイスキー」と「モルトウイスキー」を組み合わせることで風味や味わいが変わってきます。
シングルカクト
1つの樽から原酒を取り出して瓶詰めしたもので、他の原酒とブレンドしない製法です。
ひとつひとつが手作りのため、同じ場所で熟成年数がおなじでも、それぞれで香味が違ってくるのが特徴です。
シングルモルト
同じ蒸留所で造られた複数の樽のモルトウイスキーを組み合わせて瓶詰めした製法です。
蒸留所の個性やその地域の特性が表れやすいのが特徴です。
ブレンデッドモルト
複数の蒸留所で造られたモルトウイスキーの原酒をブレンドして瓶詰めした製法です。
クセが抑えられているため、シングルモルトより飲みやすいのが特徴です。
ブレンデッドグレーン
複数の蒸留所のグレーンウイスキーをブレンドして瓶詰めする製法です。
グレーンウイスキー自体に個性が乏しいためあまり人気がないため流通量も少ない。
ブレンデッドウイスキー
3~4種類のグレーンウイスキーと30~40種類のモルトウイスキーを混ぜたウイスキーのことです。
モルトウイスキーの風味をグレーンウイスキーが引き立てます。
世界のウイスキーの多くがこのタイプで、ブレンドによってさまざまな味わいになります。
世界5大ウイスキー
生産地によってもウイスキーの個性がガラリと変わります。
主な生産地はアメリカ、カナダ、スコットランド、アイルランド、日本です。
上記の生産地で造られるウイスキーは世界5大ウイスキーと呼ばれます。
それぞれの特徴についてご紹介します。
アメリカ
アメリカン・ウイスキーはアメリカで造られるウイスキーの総称になります。
トウモロコシやライ麦などが原料になり、バーボンウイスキーをはじめ多彩な種類があります。
最高品質のバーボンウイスキーを造るワイルドターキーは独自の厳しい基準を設けており、世界が認める味に仕上げています。
アメリカンウイスキーは連邦アルコール法により、原料に穀物を使い、アルコール度数95%以下で蒸留し、アルコール度数を40%以上で瓶詰めしたものと定義されています。
カナダ
カナディアン・ウイスキーはカナダで造られるウイスキーの総称になります。
カナディアン・ウイスキーの特徴は軽くてスッキリとした味わいです。
クセがなく、軽やかで穏やかな味わいのカナディアン・ウイスキーはカクテルのベースとしてよく使われます。
スコットランド
イギリスのスコットランド造られるウイスキーを総称してスコッチウイスキーといいます。
スコッチウイスキーの特徴はモルトウイスキーの香りを特徴づけるピートという泥炭を使っていることです。
ピートはシダやコケ類などが堆積し長い年月をかけて炭化したものです。
スモーキーな香りと風味を生み出すことができます。
アイルランド
世界5大産地の中で最も歴史の古いウイスキー産地になります。
北アイルランドとアイルランド共和国で造られるウイスキーをアイリッシュウイスキーと言います。
アイリッシュウイスキーは、アルコール度数を上げる3回蒸留という伝統的な製法で造られます。
アイリッシュウイスキーの特徴はその飲みやすさです。
まろやかで軽い風味のためウイスキー初心者におすすめされることが多いです。
日本
日本でのウイスキー製造は1923年から始まり、1929年に初めて「サントリーウイスキー白札」が販売されました。
ジャパニーズウイスキーと呼ばれ、近年では最高位に選ばれるなど世界からも認められています。
ベースはスコッチウイスキーの製造であるため、その味もスコッチに似ています。
しかしピートを使ったスモーキーな香りが日本人にはなかなか受け入れなかったため、スモーキーな香りを抑えたり、全く香りがないものも開発されています。
ワールド・ウイスキー・アワード2020結果(リンク先:Drink Planet)
まとめ
ウイスキーは大人の嗜みのひとつであり、バーで飲むイメージがある人もいるかもしれませんが、今は自宅でも十分楽しむことができます。
この機会に奥深く楽しいウイスキーの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
ぜひ贅沢な時間をウイスキーを飲みながらお過ごしください。
最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた。
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