2020年の痴漢(迷惑防止条例違反)は、約1300件検挙されています。
しかし、痴漢被害にあっても警察に相談や通報をしていない人も多くいます。
そのため実際に被害にあった人はもっと多いことが予測されます。
鉄道会社でも女性専用車両や電車内に監視カメラの設置など対策をしていますが、まだまだ被害が多いのが現状です。
また痴漢の被害者は、ほとんどが女性ですが男性でも被害にあっている人もいます。
今の時代男女とも、自分で対策をとることが大切になります。
今年から交通機関を使い始めた人は特に注意する必要があります。
自分やお子さんがもしも被害にあった時撃退できるように対策をしておきましょう。
参考:こんな時間、場所がねらわれる (リンク先:警察署)
- 今年から交通機関を利用している人
- 現在痴漢被害にあっている人
- 過去に痴漢被害にあったことがある人
痴漢の発生する場所と時間帯
痴漢が発生しやすい場所
痴漢が発生しやすい場所は電車内と駅構内です。
実際に痴漢被害にあった人の約1/4が電車内、約1/4が駅構内で発生しています。
痴漢の多い路線は「中央線」と「埼京線」で、混雑する路線で痴漢被害が多いことが分かっています。
交通の便が良いほど混雑するため、痴漢も多いことが考えられます。
また痴漢の被害が多い駅は次の通りです。
1位 | 駒沢大学駅 |
---|---|
2位 | 新宿駅 |
3位 | 池袋駅 |
参照:公開「痴漢発生駅ランキング」、意外な1位は?(リンク先:ニュースパス 東洋経済オンライン)
痴漢の多い時間
痴漢のピークは午前7~8時です。
通勤時間帯のラッシュアワーが最も被害が多くなっています。
電車に乗る前に気をつけること
女性専用車両に乗る
一番安心なのが女性専用車両に乗ることです。
乗り場が改札から遠いなど不便がありますが、最も安心できる車両になります。
同じ車両に乗る人を確認する
痴漢をする犯罪者は、電車に乗る前からターゲットを探しています。
そのため次のような行動をしている人には注意が必要です。
怪しい行動をしている人がいれば、別の車両に乗るようにしましょう。
- 女性ばかり目で追っている
- 周囲をキョロキョロして何か探している
ホームではなるべく後ろに並ぶ
痴漢をする犯罪者は、ターゲットの後ろに並び奥の死角に押し込もうとします。
そのため列の前ではなく、後ろの方に並ぶようにしましょう。
服装に気をつける
露出の多い服装や地味すぎる服装は狙われやすいことが分かっています。
痴漢をする犯罪者は気弱そうな人を狙うため、地味過ぎる服装の人も狙われる傾向にあります。
電車に乗っている間に気をつけること
ドア付近に立たない
電車内で最も危険なのは駅の改札や階段に近い車両のドア付近です。
ドア付近は乗り換えに便利なため、非常に混雑します。
混雑するのに加え、死角にもなるため痴漢が発見されにくい場所になります。
そのため混雑するドア付近は、避けるようにしましょう。
車両の連結部にはいかない
車両の奥の連結部付近は逃げ場がなくなってしまいます。
また、他の乗客の目も届きにくいため被害にあいやすくなってしまうので車両の連結部の近くは避けるようにしましょう。
座席の目の前付近まで移動する
混雑するドア付近で立ち止まらずに、座席の目の前まで移動するようにしましょう。
座ることができれば痴漢にあう可能性が低くなりますし、万が一痴漢にあっても周囲の人に助けを求めることができます。
もし痴漢被害にあった時
何の抵抗もしないと痴漢行為はエスカレートすることもあります。
いざという時のためにシュミレーションをして、出来ることから備えておくことが大切です。
大声を出し周囲の人の力を借りる
「この人痴漢です」などハッキリと周囲の人に助けを求めましょう。
第三者に協力してもらうことで、犯人を逃がさずにすみます。
防犯ブザーを使う
恐怖のあまり声を出せないこともあります。
そんな時のために防犯ブザーを持つことがおすすめです。
バックに入れておくのではなく、キーホルダーのようにつけていつでも鳴らせるようにしておきましょう。
- 130㏈の大音量で周囲の人に知らせることができます。
- LEDライトと防水機能付き。
- USB充電で経済的。
防犯アプリを使う
デジポリスは警視庁生活安全総務課公認の防犯アプリです。
防犯ブザーや痴漢撃退機能に加えて、東京都内の防犯情報をお届けするなどの防犯に役立つ機能があります。
Google playでダウンロード(リンク先:Google play)
Apple Storeでダウンロード(リンク先:Apple Store)
声を出すことが困難な人におすすめのアプリです。
電車内で情報共有をすると同じ路線に乗っている人に通知が届きます。
周囲の人が電車内の空気を変えてくれたり、気がつくきっかけにもなります。
練習用のアカウントでに練習することが出来るので、いざという時のために備えることができます。
参照:痴漢かも LINE公式アカウント (リンク先:Vitalica株式会社)
JR東日本「痴漢通報アプリ」
通報ボタンを押すことで車掌の持つタブレット端末に車両と大体の位置が通知されます。
その情報を元に車内放送で「○○車両で痴漢の通報がありました。」などのアナウンスと共に同じアプリを入れている利用ユーザーに通知がいくようになっています。
これにより周囲の人に気がついてもらえる可能性が高くなります。
痴漢被害の相談場所
鉄道警察隊
鉄道警察隊では、駅構内の4カ所の分駐所で痴漢の相談をすることができます。
鉄道警察隊分駐所
- 警視庁鉄道警察隊・東京分駐所(東京駅北自由通路上)
- 警視庁鉄道警察隊・新宿分駐所(新宿駅中央東口改札内)
- 警視庁鉄道警察隊・上野分駐所(上野駅入谷改札前)
- 警視庁鉄道警察隊・立川分駐所(立川駅自由通路上)
参照:痴漢被害相談 (リンク先:警視庁)
警察庁相談窓口相談電話
#9110(シャープ9110)
相談内容により専門の相談窓口に繋いでくれたり、相談窓口の電話番号を教えてくれます。
各都道府県の警察署の生活安全課では、痴漢被害にあった人の相談を受け付けているので直接そちらにかけても大丈夫です。
参照:相談ホットラインのご案内 (リンク先:警視庁)
性犯罪被害相談電話
#8103(シャープ8103)
性犯罪にあった人が少しでも相談しやすいように設置されました。
24時間対応しており、全国共通の短縮ダイヤルになっています。
電話をすると発信された地域を管轄する各都道府県警察の性犯罪被害相談電話窓口に繋がります。
参照:犯罪被害者等施策ホームページ
(リンク先:各都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながる全国共通番号「♯8103(ハートさん)」)
まとめ
最初にも書きましたが、痴漢被害にあっても警察に相談や通報する人はごくわずかです。
痴漢被害にあった多くの人が、泣き寝入りしています。
1人で悩みを抱え込まないようにすることが大切です。
もし被害にあったら、まずは信頼できる人や警察に相談しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた。