節約する際に最初に見直すべきものは固定費です。
固定費とは毎月必ず発生する支出のことをいいます。
固定費は一度見直すことでその後ずっと節約効果が続きます。
特に保険は必要以上に入り過ぎている人が多くいます。
当たり前の話ではありますが、入っている保険が多いと月々払う保険料も高くなります。
また、保険の内容をしっかり理解していないと、いざという時十分に利用することが出来ません。
複数入っている保険がある人や社会人になった時に保険の営業や親にいわれるがまま何となく入った保険などは一度見直してみると月々の支払いを減らせる可能性があります。
保険を見直し月々の支出を減らして、その分貯蓄に回すようにしましょう。
- 節約して貯金を増やしたい人
- 保険の見直しをしようとしている人
- 固定費の見直しをしたい人
- なかなかお金が貯まらない人
公的保険と民間保険の違いとは?
保険には公的保険と民間保険があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
公的保険の特徴
公的保険とは国民の生活を守る(生活の保障)ために国が運営している保険制度です。
基本的に国民は強制加入で解約はできないため、日本に住んでいるほとんどの人が公的保険に入っています。
保険料は会社員の場合は給与から社会保険料として総支給額から天引きされ、会社員以外の人は納付書や口座振込で支払うことになります。
また保険料は所得などにより個人で違ってきますが、保障内容は全ての人が同じです。
公的保険は医療・介護・年金・雇用・労災の5つに分かれています。
保険の種類は以下の通りです。
公的保険の種類
- 医療保険
(健康保険・国民健康保険・高額療養費制度など) - 介護保険
(幅広い介護サービス) - 年金保険
(国民年金・厚生年金・障がい年金・遺族年金) - 雇用保険
(育児休業給付金や失業給付金など)
- 労災保険
(療養補償給付や傷害補償給付など)
①~③(医療・介護・年金)の保険を狭義の社会保険と呼び、④と⑤(雇用・労災)の保険を労働保険と呼んでいます。
民間保険の特徴
民間保険は加入が任意のため、保障内容や解約は自由にできます。
保険料は年齢や性別、職業によって決められるため、加入する人によって違ってきます。
民間保険の保障内容は「主契約」と「特約」の2層構造になっており、「主契約」はその保険のベースになる部分で、「特約」はオプションとして上乗せする保障になります。
主契約は「終身保険」「定期保険」「養老保険」があり、特約をつけるほど毎月払う保険料は高くなります。
自分に必要な保険かしっかり内容を確認しましょう。
保障内容の重複に注意
複数の保険に入っている人は内容が重複しやすいので、もう一度自分が入っている保険の内容を確認しましょう。
特に生命保険に医療特約をつけているケース(この場合医療保険と重複している可能性が高い)や個人賠償責任保険の重複、弁護士特約などが重複しやすいです。
また住宅ローンの利用と同時に団体信用生命保険に入っていた場合、がん保険と内容が重複している可能性もあります。
民間保険の種類
民間保険には主に次の3つがあります。
民間保険の種類
- 生命保険
- 損害保険
- 生命保険と損害保険以外の保険(医療保険や介護保険、傷害保険など)
前提として保険とは「万が一のことが起きた時」や「生活が出来なくなってしまった時」に備えるものです。
公的保険(社会保険)でカバーできないリスクの分だけ民間保険で補うようにしましょう。
生命保険
生命保険は大黒柱の人が亡くなってしまったときに、残された家族が途方に暮れないように備えておくためのものです。
しかし生命保険にはさまざまな商品があります。
主な種類は以下のような商品です。
生命保険の種類
- 定期保険
- 収入保障保険
- 終身保険
- 個人年金保険
- 学資保険
- 貯蓄型の保険
- 養老保険
- ドル建て保険
- がん保険など
たくさんあるとどれがいいのか分からないかもしれませんが、個人年金保険や学資保険など投資や貯蓄が一緒になっているタイプの商品は契約しない方がお得です。
なぜなら利回りが低かったり、手数料が高かったりとデメリットの方が大きいからです。
損害保険
損害保険は偶然におきた事故や災害に関して保険が支払われる保険制度です。
損害保険には以下ような種類があります。
損害保険の種類
- 火災保険
- 自動車保険
- 自転車保険
- 地震保険
- 個人賠償責任保険など
火災保険
火事が起きた場合の原状回復には多額のお金がかかり、貯金だけで賄うのは難しいため、火災保険の加入は必須になるかと思います。
また、火災保険では火事が起きた時の保障だけでなく、落雷や盗難など建物や家財に損害が生じた場合も利用できます。
火災保険で契約できる補償内容は以下の通りです。
火災保険の主な保障内容
- 火災
- 落雷
- 破裂や爆発
- 風や雪災・水災
- 水漏れ
- 破損や汚損
- 盗難など
補償内容は保険の種類によって違うので、確認してみましょう。
補償内容が広いとその分保険料も高くなります。
しっかりと補償もつけたい人は「借家人賠償責任補償」と「不測かつ突発的な事故(破損・汚損)」の補償内容がある商品を選びましょう。
これが付いていると家財や建物につけた傷(破損)や汚れ(汚損)についても火災保険が利用できます。
例えば家具の移動中に壁に穴をあけてしまった場合も補償を受けられる可能性が高いです。
火災保険は自分で選ぶ
賃貸物件を借りるときに紹介された火災保険は契約しないようにしましょう。
なぜなら仲介手数料が入っているため料金が高いわりに、補償内容が十分でないことが多いためです。
補償内容が大家さんの条件をきちんと満たしている必要はありますが、同じ補償内容であっても月々の保険料を安く抑えることができる可能性が高いです。
すでに契約している人も一度交渉してみましょう。
自動車保険
保険会社を見直すだけでも年間で1~2万変わる可能性があります。
契約時に何となくで選んだ人は一度他社との比較をしましょう。
また契約内容を見直すことでも保険料を下げることができます。
自動車の保険には自賠責保険と任意保険がありますが、見直すのは任意保険になります。
なぜなら自賠責保険は車検の時に強制的に入っている保険になり、どの保険会社でも料金はほとんど変わらないからです。
詳しくは↓の記事の自動車保険の項を参考にして下さい。
その他の損害保険
近年自転車での事故も増えてきています。
通勤や通学で利用する人は入っておくのもいいかもしれません。
特約の物や個別で契約できる物などさまざまですが、月に500~1,000円で契約することができます。
地震保険は火災保険とセットでないと申し込みできません。
契約金額は、火災保険の金額の30~50%になり、限度額は建物で5,000万円、家財は1,000万円になります。
また、個人賠償責任保険は他の保険とセットで申し込みができるため、重複して契約している場合もあるので確認してみましょう。
個人賠償責任保険だけでなく、複数の保険にすでに入っている人は保障内容が重複していないか確認してみましょう。
※名前が違っていても保障内容が同じ場合もあります。
生命保険と損害保険以外の保険
生命保険と損害保険以外の保険は医療保険や介護保険、傷害保険など公的保険と保障内容が重複することが多いです。
そのため、ほとんどの人が公的保険の中の1つである公的医療保険だけで十分です。
公的医療保険のおかげで日本では、原則3割負担で治療を受けることができます。
また、高額療養費制度も利用することが出来ます。これによりほとんどの人が入院治療しても月に10万を超えることはありません。
その他怪我や病気で働けなくなった時には傷病手当金がもらえます。
高額療養費制度とは?
高額療養費制度は定められた自己負担額の上限を超えた分が払い戻される制度のことです。
自己負担額の上限は年齢や所得によって変わるので注意しましょう。
参考:医療費が高額になりそうなとき(リンク先:全国健康保険協会)
もし安心のために医療保険に入っておきたい人は請求できる限度日数に注意して選びましょう。
なぜなら1回当たりの入院限度回数と累計の通算限度日数は、保険料が安いほど回数と日数が短くなってしまうからです。
また一生保障が受けられる終身型と一定期間のみ保障が受けられる定期型(掛け捨て)の2種類があります。
終身型は契約時の保険料のまま変わらないので、若いうちに契約しておけば月々の保険料を安く抑えることができます。
定期型(掛け捨て)は終身型よりも安い保険料ですが、満期ごとに更新を繰り返すと最終的に終身型よりも高くなることがあるので注意しましょう。
民間保険の選び方
ライフステージにあった保障内容を選ぶ
民間保険はさまざま種類がありますが、独身か夫婦だけか子供がいるかで必要な保障内容も変わってきます。
心配だからといろんな保険に入っていると月々の保険料が高額になり、生活が苦しくなってしまいます。
支払う保険料や保障内容をしっかり確認し、自分にとって必要な保険を選ぶようにしましょう。
例えば1人暮らしの場合には生命保険(死亡保険)の重要度は高くありませんが、家族がいる場合は残された家族が困らないように生命保険に入る重要度は高くなります。
民間保険で検討すべき保険
- 生命保険
- 損害保険
火災保険と自動車保険、自転車保険
面倒な人は専門家へ相談しよう
いろんな保険があって自分に合った保険がどれか分からない人は保険の専門家(プロ)に相談してみましょう。
無料で比較してくれるので今より保険料を抑えることができる可能性が高いです。
保険コネクト
↓↓
保険だけでなく、家計や老後資金・教育費などについて相談したい人はファイナンシャルプランナーに無料相談してみましょう。
一人で悩むよりも早く解決できるはずです。
保険チャンネル
↓↓
まとめ
万が一の時には多額のお金が必要になることがありますが、そんな時に頼りになるのが保険です。
しかし保障内容をよく理解していない人や保険料を払いすぎている人も多くいます。
契約している保障内容をしっかり理解して、自分に必要な保険だけ残すようにしましょう。
月々の保険料が少なくなるとその分を貯蓄に回すことができます。
面倒に思わず、将来のために見直してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた。